古本スプリング
工業の強み

職人の手から生まれる高品質、高精度のスプリング製品

古本スプリング工業の製品は、社名の通り金属製のスプリング(ばね)です。今では機械による大量生産が主流になっている分野ですが、古本スプリング工業は熟練の職人による手作業にこだわりを持っています。その理由は、主に2つあります。
1つ目は、手作業による高精度な製品づくりです。機械はずっと使いつづけても技術的に向上するわけではありませんが、職人の手は違います。長年にわたって製品をつくりつづけることで技術が向上し、経験値が積み重なります。お客さまからのご要望が多様化、高度化している昨今、いつまでも進化することができる職人の手から生まれる価値を高めることにより、古本スプリング工業も成長をつづけることができました。今もなお機械では困難な作業もあるため、そんなところにも手作業による強みが発揮されています。
2つ目は、柔軟な生産体制の確立です。近年ではお客さまのニーズが多様化しており、小ロットかつ多品種のご依頼が多くなっています。こうした場合にも手作業による柔軟な生産体制が可能で、迅速かつ高品質な製品づくりをいたします。またその一方で大量生産にも対応しやすく、今後もますます多様化するニーズにしっかりとおこたえしてまいります。

「ないもの」から何でもつくることの価値

何もないところからものをつくり、価値を生み出してきたのが日本のものづくり精神です。これは今も脈々とつづくものですが、古本スプリング工業もこうした精神を大切にするものづくり企業です。生産拠点の海外移転が進むことで国内の製造業が空洞化していると言われて久しいですが、昔の職人は道具すらない環境で道具をつくることから始めていました。
これは決して楽なことではありませんが、こうしたものづくりを実践することで生まれる「強さ」があります。製造工程の大半を機械化している場合、ある工程の機械が故障したり止まってしまっただけで、全工程が止まってしまいます。しかし昔の職人のように手作業でゼロからの製品づくりをしている場合、何かの工程で問題が起きても自力で対応することが可能なので、全体の工程に重大な影響がおよぶのを防ぐことができます。
サプライチェーンの重要な一翼を担う古本スプリング工業として、あらゆる状況に対応できることも強みとすることで、お客さまからの信頼を裏切らない製品づくりをいたします。

手から手へ、技術を高め継承する

職人の高齢化や後継者不足が深刻化する中、「10年後には職人はいなくなる」という声も聞かれます。ここまで脈々と受け継がれてきた技術や文化を途絶えさせることなく継承していくのも、古本スプリング工業の大切な使命であると考えています。
人間が頭で考え、手を使う作業です。そのため体調やメンタルなどの影響も受けやすい面があるのですが、それも含めての職人仕事です。私たちはこれからも技術を高め、そして技術を次の世代に継承し、発展させていくことで企業価値の向上を目指しています。
技術力を高く評価していただくことにより、お客さまからのご依頼にはロボット部品など先端分野にかかわるものも含まれています。私たちの手から生み出される製品が今の社会だけでなく未来の社会にも役立つことは、まさに職人としての誇りです。これからも誇りを大切に、技術を高め、皆さまに必要とされる技術者集団でありたいと考えております。